共和党の「反発」を招きかねないトランプ大統領の「フレイク上院議員攻撃」

執筆者:足立正彦 2017年8月30日
エリア: 北米
自分で自分の首を絞めているかのよう(C)AFP=時事

 

 8月22日にアリゾナ州を訪れたドナルド・トランプ大統領はメキシコとの国境に近いユマを訪れ、不法移民の取り締まり目的で利用されているヘリコプターや無人偵察機を視察した後、フェニックスに移動し、支持者を前に演説を行った。この中で、裁判所の命令を無視して不法移民に対する差別的な取り締まりを続け、法定侮辱罪で有罪判決を受けた不法移民排斥論者のアリゾナ州ジョー・アルパイオ元保安官に対して恩赦を与える方針を示唆した。そして実際、演説から3日後の25日、恩赦を実施した。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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