「毛沢東」に近づく「習近平」1人勝ちの「陥穽」
10月18日から24日まで、中国共産党第19回党大会が大々的に開催され、各国のメディアも大きく報道した。最終日の24日に、向こう5年間の習近平政権2期目の指導部を構成する次期中央委員を選出し、習派が最大派閥になった。党規約に「毛沢東思想」に並ぶ「習近平思想」が盛り込まれた。同大会は、習氏による習氏のための大会だったのだ。
翌25日には第19期第1回中央委員会が開かれ、向こう5年間の最高指導部(政治局員)人事も決まった。残りの国家の役職は、来年3月の全国人民代表大会(日本の国会に相当)で決まる予定だ。
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