昨日午後、「専門家の部屋」の「ヨーロッパ」に「実は『変質』していたフランス極右政党『国民戦線』」(広岡裕二さん)をアップロードしました。6月の総選挙で敗北した「国民戦線」。ルペン党首はユーロ離脱の看板を外すなど路線変更を図りましたが、党の危機は続いています。
深夜には、「池内恵の中東通信」で下記2本の更新記事をアップロードしています。
サウジのムハンマド皇太子はムトイブ国家防衛隊相の更迭・拘束で軍・治安機構の一元化を進める:突然の「汚職摘発」を断行した皇太子。その真の狙いが成功すれば、「サウジの近代化を進めた人物」という歴史的評価を得られるかもしれませんが、「逆襲」のリスクも。
サウジの企業家拘束はヴィジョン2030の経済変革への本気度を疑わせる:経済大改革の実現を危うくしそうな側面がある企業家の拘束。改革より、王位継承の確実化を優先させているという疑念が浮かび上がります。
そして本日の更新記事は、関裕二さんの好評連載「国際人のための日本古代史(92)世界記憶遺産『上野三碑』が物語る『蘇我vs.藤原』抗争」です。なぜ関東平野の北西の隅にこうした碑が建てられたのか。その謎を探ると、古代史上もっとも激しく怨念も込められたあの「抗争」の実相が浮かび上がります。
なお、同記事の末尾に、関さんの最新著書『「死の国」熊野と巡礼の道―古代史謎解き紀行―』(新潮文庫)の読者プレゼントのご案内がありますので、ぜひお読みください。