「南北対話」は「オリーブの枝」か(4)ブレが大きいトランプ大統領の「対北姿勢」

トランプ大統領(左)は強硬な態度を崩さないのか、対話への道を開くのか(右はマティス国防長官)(C)EPA=時事
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新年の辞」で見せた、米国に拳を振り上げ、韓国に握手の手を差し伸べるという姿勢は、米韓関係を離反させるための戦術であろう。北朝鮮は韓国に対して、同胞であるわれわれと手を組むのか、米国と手を組むのかはっきりしろと韓国を揺さぶると同時に、米韓同盟にくさびを打ち込み、離反を誘導していると見られる。
金党委員長の「新年の辞」に対する米国の反応はどうだっただろうか。

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