
桃山御陵駅前から近い町屋の「みんなのカフェ」。福島の味を伝える店であり、京都への避難者をつなぐ「みんなの手」の活動の本拠。代表の西山祐子さん(右)が切り盛りする=2017年2月26日、京都市伏見区.(筆者撮影、以下同)
京都市伏見を再訪したのは2017年2月26日。まだ冬のさなかの東北と違い、京都は梅が咲き誇る早春の候だった。東日本大震災の被災地を毎年応援している「もっと広がれ支援の輪from伏見」という地元の労働組合、市民らのイベントに3年ぶりに講演で招かれ、「大震災から6年 何も終わらない東北の被災地」との題で現状を報告させてもらった翌日、足を運んだ場所がある。近鉄・桃山御陵駅前の踏切を渡り、にぎやかな大手筋商店街のアーケードをくぐって両替町の小路を曲がると、その店は変わらず穏やかなたたずまいを見せていた。

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