
(C)AFP=時事
革命後の1918年、春から初夏にかけて深刻な食糧危機がロシアを襲った。革命政権は、その原因は、富裕になった農民が穀物を隠匿していることだとして、それを強制的に没取する政策を取った。
余剰穀物供出義務を定め、食糧人民委員に非常大権を与える「食糧独裁令」を5月に制定した。これが、悪名高き「食糧独裁体制」である。
これを実施するため、農村に貧農委員会が設立され、何千もの「食糧徴発隊」が作られた。その任務は、農民から「余剰」穀物を強制的に没収することであった。

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