マネーの魔術史
マネーの魔術史(40)

戦時共産主義と食糧独裁体制

(C)AFP=時事

 

 革命後の1918年、春から初夏にかけて深刻な食糧危機がロシアを襲った。革命政権は、その原因は、富裕になった農民が穀物を隠匿していることだとして、それを強制的に没取する政策を取った。

 余剰穀物供出義務を定め、食糧人民委員に非常大権を与える「食糧独裁令」を5月に制定した。これが、悪名高き「食糧独裁体制」である。

 これを実施するため、農村に貧農委員会が設立され、何千もの「食糧徴発隊」が作られた。その任務は、農民から「余剰」穀物を強制的に没収することであった。

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執筆者プロフィール
野口悠紀雄 1940年東京生まれ。東京大学工学部卒業後、大蔵省入省。1972年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授などを経て、現在、早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論。1992年に『バブルの経済学』(日本経済新聞社)で吉野作造賞。ミリオンセラーとなった『「超」整理法』(中公新書)ほか『戦後日本経済史』(新潮社)、『数字は武器になる』(同)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞社)など著書多数。公式ホームページ『野口悠紀雄Online』【http://www.noguchi.co.jp
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