
メルケル首相(左)にとって苦渋の決断だった、イェンス・シュパーン氏(右)の保健相起用。獅子身中の虫となるか (C)AFP=時事
「反メルケル急先鋒シュパーンを取り込むか」。これこそが今回の人事の焦点だった。
ドイツの連立政権は、実はまだ発足していない。3月4日に社会民主党(SPD)党員が連立の是非を判断する。それにもかかわらず、その1週間前の2月25日、アンゲラ・メルケル首相はキリスト教民主同盟(CDU)の閣僚人事を発表した。この人事でイェンス・シュパーン財務次官が、保健相に抜擢されたことがわかった。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン
