【前回までのあらすじ】
愛国義勇軍に乗っ取られた巡視船「うおつり」で、市川は孤独な戦いを続けていた。ボートに大きな損傷を与えたが、船上に残った敵に捕らわれる。絶体絶命のピンチに陥ったが、一瞬の隙をついて勝負に出た。
34(承前)
官邸の総理執務室に戻った門馬を迎え入れたのは、制服の肩に金の桜を3つならべた男だった。
「テルアビブではうちの磯部をいろいろお世話してくださったみたいで……」
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン