【前回までのあらすじ】
秘密部隊デルタはセンカクに向かった。その上空に、中国機が次々と接近してくる。日中の空のバトルが始まろうとしていた。さらに巡視船「うおつり」でも最後の戦いの幕が開いた。
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市川はすばやく警戒をめぐらせる視線の先に、男から奪った短機関銃の銃口を振り向けながら、ブリッジに通じる階段を駈けあがっていった。
「謝(シェ)ッ、聞こえるか! 相棒の馬(マー)は俺が殺した。ゴムボートも破壊した。だから、もうおまえはこの船から逃げられない」
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