ヨーロピアン・ラプソディ
(13)
「プチデモン逮捕」で先が見えないカタルーニャ「自治復権」
スペイン・カタルーニャ自治州のカルレス・プチデモン前州首相がドイツ警察に身柄拘束されたというニュースが流れたのは、復活祭を1週間後に控えた3月25日のことだった。この週はイエス・キリストの苦難に思いを馳せるキリスト教の習慣から、「受難週」と呼ばれる。独立を率いてきた主要政治家は、この1週間にほぼ全員逮捕され、独立派にとっては、まさに「受難」の週となった。カタルーニャの「独立宣言」後、スペインでの逮捕を逃れ、2017年10月末からベルギーブリュッセルに置かれたプチデモン氏の「亡命政権」は、およそ5カ月で幕を閉じることになったのである。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン