トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」 (24)

マイク・ポンペオ国務長官

 

35.マイク・ポンペオ国務長官(54)

 ドナルド・トランプ大統領との関係悪化が指摘され、数カ月前から辞任が憶測され続けていたレックス・ティラーソン国務長官(当時)が2018年3月13日に更迭され、同日、中央情報局(CIA)長官から後任の国務長官に指名された。そして指名承認に関する上院本会議での採決が4月26日に行われ、賛成多数で承認された(賛成は57票だったのに対し、反対が42票にも達した。欠席が1票)。

 1977年1月に発足したカーター政権以降の歴代国務長官は、上院本会議での指名承認採決で85票以上の賛成票を獲得している。しかし、トランプ政権で最初に国務長官に就任したティラーソン氏は賛成票を56票しか得られず、ポンペオ氏も57票となり、トランプ政権の2人の国務長官とも、近年米国史の中でも極めて賛成票が少ない点で共通している。こうした激しい党派対立の中で、第70代国務長官が誕生した。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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