第2次世界大戦は、国家の総力を挙げた戦いだった。
それまでの大戦争も、軍事的な戦略だけではなく、その背後にある国家の経済力の戦いであった。このことが、第2次世界大戦の時ほどはっきりと表れたことはない。
日本は無謀な総力戦に挑み、そして破れ去ったのである。
では、戦費は、具体的にどの程度の規模であったか? そしてそれは、どのようにして賄われたのか?
これに関しては、戦後に大蔵省が編纂した『昭和財政史』に資料がある。
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