民主党「ペロシ院内総務」政治生命賭けた「多数党奪還」「下院議長復帰」への戦い

執筆者:足立正彦 2018年5月10日
エリア: 北米
2月の議会では延々8時間もぶっ通しで演説を行い、少なくとも過去108年間の議会演説の最長記録を打ち立てたと話題になったほどパワーに溢れているが……(C)EPA=時事

 

【ワシントン発】 下院民主党を率いる指導部トップのナンシー・ペロシ院内総務(カリフォルニア州第12区選出)が、同党の政治資金集めのために滞在していたマサチューセッツ州ボストンでの地元新聞社の取材の中で、11月6日の中間選挙では下院民主党の勝利を確信しているとの考えを示した。その見方が実際に現実となった場合、2019年1月に召集される第116議会(~2021年1月)では、今期限りでの政界引退を表明したポール・ライアン下院議長(共和党、ウィスコンシン州第1区選出)に代わり、民主党の下院議員総会によって選出される議員が、後任の第55代下院議長に就任することになる。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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