「対米貿易戦争」で中国が密かに進める「IT核弾頭」交渉

執筆者:内木場重人 2018年6月1日
エリア: 北米 アジア
この訴状ですでに判決も用意されているという

 

 5月17、18の両日、ワシントンで「米中貿易協議」が開かれた。5月3、4日に行われた北京での1回目に続いてだったが、激化しつつあった貿易戦争を米中とも「一時休戦」するという認識には至ったものの、具体的な合意は見いだせなかった。むしろ、その後の経過を見ると、溝は深まっている感がある。

 協議は米側スティーブン・ムニューチン財務長官、ウィルバー・ロス商務長官、ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表らに対し、中国側は習近平国家主席の信任厚い劉鶴副首相、易綱中国人民銀行(中央銀行)総裁らで行われた。

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内木場重人(うちこばしげと) フォーサイト前編集長
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