部長「懲戒解雇」でも残る「東レ」の「粉飾決算」疑惑

執筆者:内木場重人 2019年4月17日
タグ: 日本
エリア: アジア
日覺社長。一昨年、子会社による品質データ改ざんが発覚した際のお詫び会見(C)時事

 

 東証一部上場企業「東レ」は、売上高2兆5000億円(2019年3月期見込)に迫る、日本を代表する繊維などを中心とした世界的素材メーカーである。前経団連会長の榊原定征氏が社長、会長を務めていたことでも知られる(現在は特別顧問)。

 榊原氏の後を受けて2010年に就任した現社長の日覺昭廣(にっかくあきひろ)氏は、CEO(最高経営責任者)とCOO(最高執行責任者)を兼ねて権力を集中させ、前任の榊原氏を超えて今年6月ですでに丸9年、なおも続投すると見られ、異例の長期政権となっている。

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内木場重人(うちこばしげと) フォーサイト前編集長
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