「記者暗殺はウソ」究極の「官製偽情報」を流したウクライナの焦り

執筆者:名越健郎 2018年6月5日
エリア: ヨーロッパ ロシア
暗殺発表の翌日、記者会見に登場した「フェイクニュース」の主人公、ジャーナリストのバブチェンコ氏 (C)AFP=時事

 

 ウクライナ治安当局が反プーチンのロシア人ジャーナリスト、アルカディ・バブチェンコ氏がキエフで暗殺されたと発表し、翌日一転して暗殺阻止のための芝居だったと訂正したことは、前代未聞の「官製フェイクニュース(偽情報)」となった。ウクライナの対応は各方面から批判されており、バランスシートはマイナスだろう。ロシアに押され気味の現状への焦りがうかがえるが、両国の水面下の情報戦の激しさを見せつけた。この問題が、東部での戦闘再燃につながる可能性もある。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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