検証「米朝首脳会談」(1)北朝鮮が狙った「3議題」

執筆者:平井久志 2018年6月18日
6月11日夜、突然市内観光に出かけた金正恩党委員長(中央。左はバラクリシュナン・シンガポール外相)[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 史上初めての米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで開かれた。会談後に発表された共同声明では、国際社会が注目した非核化について「北朝鮮は朝鮮半島における完全非核化に向けて努力すると約束する」とし、4月27日の南北首脳会談ですでに確認した「完全な非核化」への努力を約束するにとどまり、米国が求めていた「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)は明記されなかった。一方、朝鮮戦争(1950~53年)で銃火を交え敵対関係にあった米朝両国が「新たな米朝関係を確立することを約束する」ことを明記した。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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