
難民問題で対立するメルケル首相(左)とゼーホーファー内相。70年も連れ添ったCDUとCSUに亀裂が入るのか、注目されている (C)AFP=時事
ようやくの思いで連立合意をまとめホッと胸をなでおろしたかに見えたアンゲラ・メルケル首相が、政権存亡の危機に立たされた。メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟(CDU)の長期にわたる連立相手であるキリスト教社会同盟(CSU)が、連立合意破棄を突きつけているのだ。やはり、問題となっているのは「難民」である。裏には、10月に予定されるバイエルン州議会選挙がある。というのも、バイエルン州は、地域政党CSUの拠点だからだ。

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