「来年2月総選挙」で登場した「新党」が浮き彫りにするタイ政治の「堂々巡り」

執筆者:樋泉克夫 2018年7月25日
カテゴリ: 国際 政治
6月3日の党初会合で挨拶するステープ元副首相(C)EPA=時事

 

 いよいよタイの政治的モラトリアムが幕を閉じ、政治の季節が始まりそうだ。来るべき総選挙に向けて今年5月に結成された新党「タイ行動連盟(Action Coalition for Thailand)」が、活動をスタートさせたからである。

 この党の選挙委員長を務めるのは、民主党のアピシット・ウェーチャチワ政権(2008年~2011年)で副首相を務めたステープ・トゥアクスバン。彼が民主党の中核として国政の表舞台に登場してから約40年が経つが、その行動を振り返ると、一貫した主義主張が感じ取れない。敢えて酷評するなら、その政治的な振る舞いは「無原則」なのだ。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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