
2015年、長野県信濃美術館に展示された土偶「縄文のビーナス」(左)と「仮面の女神」(右)(C)時事
今、縄文時代が見直されつつある。「縄文」がブームだという。
長い間、縄文人は野蛮人扱いされてきた。狩猟生活に明け暮れた原始人のイメージで語られ、縄文土器や土偶の造形にしても、むしろ稚拙な表現と見下されていたものだ。また、「日本人は稲作民であり、先祖は弥生人(渡来系)」と信じられてきた。だが、この考えも改められつつある。
考古学の進展によって縄文人の予想外の先進性が明らかになった。太陽の塔で知られる岡本太郎が縄文の芸術性を発見してから、徐々に、縄文文化に対する評価も、変わりつつある。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン