
2015年、長野県信濃美術館に展示された土偶「縄文のビーナス」(左)と「仮面の女神」(右)(C)時事
東京国立博物館で9月2日まで、特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が開催されている。火焔型土器や土偶(縄文のビーナスなど)といった、国宝や重要文化財が目白押しだ。
今、縄文時代が見直されつつある。「縄文」がブームだという。
長い間、縄文人は野蛮人扱いされてきた。狩猟生活に明け暮れた原始人のイメージで語られ、縄文土器や土偶の造形にしても、むしろ稚拙な表現と見下されていたものだ。また、「日本人は稲作民であり、先祖は弥生人(渡来系)」と信じられてきた。だが、この考えも改められつつある。

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