ドイツが模索する価値と理念の「枢軸」構想

執筆者:花田吉隆 2018年8月14日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
マース独外相(左)の呼びかけにどう応えるか、日本外交が試される(右は河野外相)(C)時事

 

 7月25日、就任後初めてのアジア外遊先に日本を選んだドイツのハイコ・マース外相は、政策研究大学院大学での講演で、日本のワールドカップの健闘を称え、大迫勇也選手由来の「はんぱない」を日本語で披露し観衆を沸かせた。しかし、続いてマース外相が述べた内容は意味深長だった。

「米国は戦後営々と築き上げてきた世界秩序をたった280字のツイッターで塗り替えようとしている。ロシアはクリミアを力ずくで併合し、中国は新興国を従属させ地政学的パワーバランスを自らに有利なようにつくり変えようとしている」「我々は『多国間主義の同盟』を形成しなければならない。国際機関の責任ある役割を自覚し、国際法の堅持を誓い、有力国が抜け空白となった国際場裏を埋めていかなければならない」「日独はそのためにしっかりとしたスクラムを組んでいかなければならない。何より両国はこれまで『価値のパートナー』だったのだから」――。

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執筆者プロフィール
花田吉隆 元防衛大学校教授。1977年東京大学法学部卒業。同年外務省入省。在スイス大使館公使、在フランクフルト総領事、在東ティモール特命全権大使、防衛大学校教授などを歴任。
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