インテリジェンス・ナウ

「東京五輪」でどうなる「ボクシング」開催:国際連盟トップはロシア系マフィア幹部

執筆者:春名幹男 2018年8月22日
ロシア系マフィアの主要メンバーだとされる、国際ボクシング連盟のラヒモフ会長代行(『CRIMERUSSIA』HPより)

 

 不祥事が相次ぎ表面化して辞任した日本ボクシング連盟の山根明会長(78)。辞任声明の最後に、「選手の皆さん、将来、東京オリンピックに参加できなくても、その次のオリンピックもあります」と言った。

 この言葉に首をひねった人が多々いた。東京五輪参加の可否と会長の辞任にどんな関係があるのか、まったく意味不明だった。

 実は、日本ではあまり知られていないが、東京五輪でのボクシング開催が危ぶまれている。東京五輪でボクシング種目が除外された場合、誰も参加できない。だから、山根氏はそんな発言をしたのだろう。

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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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