8月18日に亡くなったコフィー・アナン元国連事務総長は、出身こそガーナ(旧イギリス領ゴールドコースト生まれ)だが、大学はアメリカのマカレスター大学経済学部、修士号はMITで取得し、その後WHO(世界保健機関)の行政・予算担当官として勤務し、国連本部で出世を遂げ、PKO(国連平和維持活動)担当事務次長から国連事務総長になった人物である。また、スウェーデン出身の弁護士と結婚し、引退後もスイスに居住するなど、西側諸国の価値観を十分に理解した、初のサハラ砂漠以南出身の黒人事務総長である。
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