真の「国連人」だったアナン事務総長

執筆者:鈴木一人 2018年8月23日
2006年9月19日、国連総会で事務総長として最後の演説を行ったアナン氏 (C)AFP=時事
 
 

 8月18日に亡くなったコフィー・アナン元国連事務総長は、出身こそガーナ(旧イギリス領ゴールドコースト生まれ)だが、大学はアメリカのマカレスター大学経済学部、修士号はMITで取得し、その後WHO(世界保健機関)の行政・予算担当官として勤務し、国連本部で出世を遂げ、PKO(国連平和維持活動)担当事務次長から国連事務総長になった人物である。また、スウェーデン出身の弁護士と結婚し、引退後もスイスに居住するなど、西側諸国の価値観を十分に理解した、初のサハラ砂漠以南出身の黒人事務総長である。

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執筆者プロフィール
鈴木一人 すずき・かずと 北海道大学大学院法学研究科教授。1970年生まれ。1995年立命館大学修士課程修了、2000年英国サセックス大学院博士課程修了。筑波大学助教授を経て、2008年より現職。2013年12月から2015年7月まで国連安保理イラン制裁専門家パネルメンバーとして勤務。著書にPolicy Logics and Institutions of European Space Collaboration (Ashgate)、『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2012年サントリー学芸賞)、『EUの規制力』(日本経済評論社、共編)、『技術・環境・エネルギーの連動リスク』(岩波書店、編者)などがある。
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