台湾「脱線事故」根源にある「人的要素」と「構造的問題」

執筆者:野嶋剛 2018年10月25日
タグ: 台湾 日本
エリア: アジア
駅手前のカーブ(写真奥)を曲がり切れなかった(C)時事

 

 死者18人、負傷者約190人を出した台湾特急列車の脱線事故。台湾では過去最悪レベルの鉄道事故となった。台湾東部・宜蘭県の新馬駅手前で、規定の倍近いスピードでカーブに進入したことが事故原因と見られており、2005年の福知山線事故を思い起こした日本人も多いようだ。

 入院中の運転士は、速度超過を防止するATP(列車自動制御保護システム)を切った、と証言している。しかし、安全運行の鍵となるATPを切った理由や、極端な超過速度で運行した原因など、事故をめぐる謎がまだ数多く残されている。

カテゴリ: 経済・ビジネス 社会
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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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