共和党は中間選挙で本当に「勝利」したのか

執筆者:足立正彦 2018年11月19日
エリア: 北米
ご本人はしきりと「勝利」を強調していたが(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 11月6日に投票が行われた2018年米国中間選挙から2週間近くが経過した。

 投票日翌日の7日にホワイトハウスで行われた記者会見で、与党・共和党は下院での多数党の立場を失ったにもかかわらず、ドナルド・トランプ大統領は共和党が勝利を収めたとの見解を示し、大見栄を張った。だが、トランプ大統領が主張するように共和党は本当に勝利を収めたのであろうか。中間選挙での有権者の具体的投票行動を分析すれば、共和党が勝利したのではなく、むしろ、敗北を喫した姿が明らかになり、それは2020年のトランプ大統領の再選に向けてのアキレス腱ともなりかねないと筆者は考えている。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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