
「スタリ・モスト」が美しいモスタルだが、今なお紛争の爪痕が……
ボスニア紛争の舞台となったボスニア・ヘルツェゴビナに向かった。牡蠣のストンからさらに10キロほど北上すると国境を越える。目指したのはモスタルという同国南部の都市だ。モスタルはボスニア紛争で徹底的に破壊された都市の1つであり、破壊の主役を演じたのはクロアチア人だった。
両国の国境に一応ゲートはあるが、スタンプも旅券のチェックもなく、車は通された。両国は仲良し、なのかと思えば、実際はそうではない。ただ、あまりに国境が入り組みすぎていて、住民の往来が活発なので、管理する実効性がないため、放置しているという感じだ。

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