「再選戦略」と「議会対策」が重視される次期「大統領首席補佐官」選び

執筆者:足立正彦 2018年12月14日
エリア: 北米
大統領執務室でトランプ大統領を待つケリー氏。右後ろに控える娘婿クシュナー氏との確執も取りざたされていたが、また1人高官が去ることに(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 米国時間12月8日、ホワイトハウス高官の人事異動が明らかになった。

 約1年半に渡り、政権の要である大統領首席補佐官を務めてきたジョン・ケリー氏が、年末までに辞任することをドナルド・トランプ大統領自身が明らかにした。トランプ大統領とケリー氏との関係は今年春頃から急速に悪化し、辞任が憶測され続けていたため、辞任は時間の問題と見られていた。それだけに、実際にケリー氏が辞任するとの報に接したときには筆者も驚きは感じられず、やはりという印象を受けた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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