
もはや歩み寄りは難しい(C)AFP=時事
インドが隣国パキスタンと領有権を争うカシミール地方の「インド側」、ジャンムー・カシミール(J&K)州の治安が悪化の一途をたどっている。
2010年以降、市民のデモや蜂起が相次ぎ、治安部隊が強硬姿勢で鎮圧に臨んでいるため、新たな抗議行動や独立を叫ぶ過激派のテロなどの連鎖が起きている。爆破や銃撃などの容疑者は、かつてはパキスタンからの越境テロリストが中心だったが、最近はカシミール住民の若者らがゲリラに身を投じるケースが増加。これにシンパシーを持つ一般市民が協力者となって、テロリストをかくまう実態も指摘されている。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン