インド「モディ首相」続投に影を落とす「カシミール」緊迫情勢

執筆者:緒方麻也 2019年1月23日
タグ: 国連 インド 日本
エリア: アジア
もはや歩み寄りは難しい(C)AFP=時事

 

 インドが隣国パキスタンと領有権を争うカシミール地方の「インド側」、ジャンムー・カシミール(J&K)州の治安が悪化の一途をたどっている。

 2010年以降、市民のデモや蜂起が相次ぎ、治安部隊が強硬姿勢で鎮圧に臨んでいるため、新たな抗議行動や独立を叫ぶ過激派のテロなどの連鎖が起きている。爆破や銃撃などの容疑者は、かつてはパキスタンからの越境テロリストが中心だったが、最近はカシミール住民の若者らがゲリラに身を投じるケースが増加。これにシンパシーを持つ一般市民が協力者となって、テロリストをかくまう実態も指摘されている。

カテゴリ: 政治 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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