「大統領弾劾手続き開始」を巡り足並みが乱れる「民主党」

執筆者:足立正彦 2019年4月23日
エリア: 北米 ヨーロッパ
何度も何度もつぶやいているが……(大統領のTwitterより)

 

【ワシントン発】 2016年大統領選挙へのロシア政府の介入を巡りトランプ陣営との間に共謀があったか否か、いわゆる「ロシアゲート疑惑」について2017年5月以来1年10カ月に及び捜査を行ってきたロバート・モラー特別検察官の約400ページの捜査報告書が、機密情報などは黒塗りにされたまま、4月18日に公表された。

 報告書では、ロシア政府とトランプ陣営との間で共謀は証明できなかったとの判断を下す一方、ドナルド・トランプ大統領による司法妨害の可能性については、ジェイムズ・コミー連邦捜査局(FBI)長官の更迭をはじめとして、少なくとも10件の事例を挙げつつもその判断を避けたかたちとなっている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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