安定政権となるか「南ア総選挙」直前情勢

執筆者:小泉大士 2019年4月26日
タグ: インド
エリア: アフリカ
資産家だから汚職には手を染めないだろうとの安心感があるというが……(C)AFP=時事

 

 南アフリカで5月8日に総選挙の投開票が実施される。1994年に全人種参加の選挙が行われ、ネルソン・マンデラ氏が初の黒人大統領に就任してから25年となる節目の年の選挙でもある。

 この間、「アフリカ民族会議(ANC)」が一貫して政権を握ってきたが、近年の党勢は衰退傾向にある。昨年2月にジェイコブ・ズマ前大統領の任期を引き継ぐ形で就任したシリル・ラマポーザ大統領が、前政権の腐敗で加速した支持者離れに歯止めをかけ、選挙後に本格始動する政権の安定につなげられるかが焦点だ。

カテゴリ: 政治 社会 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
小泉大士(こいずみひろし) 1974年生まれ。早稲田大学教育学部卒。1999年からインドネシアの邦字紙『じゃかるた新聞』の記者として同国の民主化を取材。2006年に毎日新聞入社後、社会部での事件取材などを経て、2016年4月からヨハネスブルク支局でアフリカ報道を担当する。
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