今回発射したとみられるのは、2015年9月の「抗日戦争勝利70周年」の軍事パレードで注目された中距離弾道ミサイル「DF(東風)-21D」(推定射程1750キロ。2700キロとの中国側の指摘もある)、「DF-26(同4000キロ)のどちらかのようだ。
どちらもすでに配備済みで、その後も改良を重ねている。当然のことながら、射程は日本をすっぽりと覆う。
本稿でなぜ繰り返し「中距離弾道ミサイル」を指摘するかというと、中国軍が対米「A2/AD」(接近阻止・領域拒否)能力の中核の1つと位置づけているだけでなく、「量」(数)と「質」(射程距離など)で米軍や日本の脅威となっているからだ。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン