東アジア安保を根底から揺るがす「日韓破綻」(了)

日米韓3国が再び、緊密に手を結び合う日は来るのか(左から文在寅韓国大統領、トランプ米大統領、安倍晋三首相)(C)EPA=時事

 

 すでに問題は日韓の貿易規制強化のレベルではなく、日韓の対決の分野が歴史問題から通商問題に波及し、それが日中韓自由貿易協定、日中韓やインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)など、日韓を含めた地域の経済連携に向けた協議にも影響を与え始めている。北京で8月3日に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)閣僚会合が開かれたが、ここでも日韓が対立した。RCEPは年内妥結を目指しているが、日韓の対立で先行きが不透明になっている。日韓関係悪化の底が見えない状況だ。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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