【ワシントン発】 今後の米国経済の先行きについては、最近益々激化する米中貿易摩擦や世界経済の減速により、2020年大統領選挙の政治サイクルに向けて次第に減速していくのではないかとの懸念が浮上してきている。
そうした中、ドナルド・トランプ大統領は自らの再選を確実なものとするため、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長に対して政策金利の大幅引き下げを再三求めて積極的に政治介入を行っているだけではなく、パウエル議長自身に対する個人攻撃まで展開している状況にある。現在の米国経済の堅調さをできる限り引き続き維持させ、再選キャンペーンに自らに有利な経済状況をもたらそうとするのがトランプ大統領の狙いだと考えられる。
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