「GSOMIA破棄」で揺らぐ米韓同盟(下)

執筆者:平井久志 2019年9月3日
米韓同盟が揺らいでほくそ笑むのはこの2人か(C)AFP=時事
 

 文在寅(ムン・ジェイン)政権のGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)問題の対応を見ていると、GSOMIAの延長か破棄かという問題自体への判断というよりは、GSOMIAを「外交カード」にしようとしているようにみえる。

GSOMIAの「外交カード」化

 GSOMIAを破棄して困るのは韓国、日本よりは米国であろう。平常時であれば、韓国政府が主張するように「日米韓3国の防衛機密情報共有に関する覚書」(TISA、2014年12月締結)を活用して米国を仲介とした情報交換でも大きな問題はないだろう。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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