「GSOMIA破棄」で揺らぐ米韓同盟(下)

米韓同盟が揺らいでほくそ笑むのはこの2人か(C)AFP=時事
文在寅(ムン・ジェイン)政権のGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)問題の対応を見ていると、GSOMIAの延長か破棄かという問題自体への判断というよりは、GSOMIAを「外交カード」にしようとしているようにみえる。
GSOMIAの「外交カード」化
GSOMIAを破棄して困るのは韓国、日本よりは米国であろう。平常時であれば、韓国政府が主張するように「日米韓3国の防衛機密情報共有に関する覚書」(TISA、2014年12月締結)を活用して米国を仲介とした情報交換でも大きな問題はないだろう。

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