トランプ中東和平案「世紀のディール」への道:発表の場にいなかった人物

執筆者:池内恵 2020年1月31日
カテゴリ: 政治 軍事・防衛
エリア: 中東 北米
この2人以外にもう1人、本来は「いるべき」人物がいなかったことの意味は大きい(C)AFP=時事
 

 1月28日にトランプ大統領が発表した、イスラエル・パレスチナ和平をめぐる「世紀のディール」案だが、発表に立ち会ったのがイスラエルのネタニヤフ首相であり、パレスチナ自治政府のアッバース議長(大統領)の姿がなかったのは、一方的にイスラエルあるいはネタニヤフ首相の要求を列挙した提案の性質を表しているが、もう1人、この場に「いなかった」ことが意味を持つ人物がいる。

 それは誰なのか?

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執筆者プロフィール
池内恵 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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