再始動したインド国営「エア・インディア」売却はモデルケースとなるか

執筆者:緒方麻也 2020年2月6日
タグ: インド
エリア: アジア
今後の「民営化」に道筋をつけられるか (C)AFP=時事

 

 いったんは失敗に終わったインド国営「エア・インディア(AI)」の民営化プロセスがようやく再始動した。

 印民間航空省は1月27日、AIの株式100%の売却に関する計画書を発表。国内の航空会社や外国エアライン、複数の民間企業が株取得に関心を示していることを明らかにした。

 印政府は2018年3月にもAIの民営化に乗り出し、株式の76%を売りに出したが、政府が残り24%を保有して影響力を残すという方式が嫌われて、ついに応札者が現れなかった。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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