「一帯一路」重要拠点で起きた「タイ銃乱射事件」の波紋

執筆者:樋泉克夫 2020年2月25日
タグ: タイ
エリア: アジア
銃乱射事件が起きたショッピングモール (C) EPA=時事 

 

 2月8日、タイ東北部の地方都市ナコンラーチャシーマー(通称「コーラート」)において、タイ陸軍の下級兵士が上官とその母親を射殺した後、市内のショッピングモールに立て籠もるという銃乱射事件(死者29人、負傷者58人)が発生した。

「微笑みの国」のイメージをぶち壊すような無差別大量殺人であっただけではなく、容疑者がSNSで事件の予告めいた情報を発信していたこともあってか、事件発生直後は我が国のメディアでもセンセーショナルに報じられていた。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
樋泉克夫(ひいずみかつお) 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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