「感染爆発」韓国で見た「ウイルス対策」

執筆者:大野ゆり子 2020年3月5日
タグ: 新型コロナ
エリア: アジア ヨーロッパ
コロナウイルスの感染予防のため、ソウル市内の市場で消毒薬を散布する人々。新興宗教のクラスターから始まった爆発的な感染は、未だ収束の見込みがない (C)EPA=時事

 

 韓国で新型コロナウイルス感染者が30倍以上と爆発的な増加を見せた1週間、ちょうど私は、ソウル市のオーケストラから招聘された夫の客演に同行してソウルに滞在していた。

 韓国に入国した2月16日の時点では、確認されていた感染症例数は30で安定。オーケストラ事務局からは、

 「新型ウイルスの感染者数は少なく、全員が隔離されているので心配しないように」

カテゴリ: 社会
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執筆者プロフィール
大野ゆり子(おおのゆりこ) エッセイスト。上智大学卒業。独カールスルーエ大学で修士号取得(美術史、ドイツ現代史)。読売新聞記者、新潮社編集者として「フォーサイト」創刊に立ち会ったのち、指揮者大野和士氏と結婚。クロアチア、イタリア、ドイツ、ベルギー、フランスの各国で生活し、現在、ブリュッセルとバルセロナに拠点を置く。
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