7月17日からの5日間にわたる厳しいマラソン協議の末、EU(欧州連合)首脳会議が、7500億ユーロ(約93兆円)の欧州復興基金案で合意した。10年前のユーロ危機以来の懸案だったEU共通の連帯資金調達が実現した意義は大きい。もしこれが決裂したら、かつてないEU分裂の危機となるところであった。
エマニュエル・マクロン仏大統領は徹夜交渉明けの7月21日午前5時、「ヨーロッパにとって歴史的な日」とツイートした。よほど安堵したのだろう。
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