文大統領「光復節」演説の行間から「元徴用工問題」を読み解く

執筆者:池畑修平 2020年8月20日
エリア: アジア
すれ違いのままでよいはずがないのだが(昨年12月の「日中韓ビジネス・サミット」にて)(C)時事
 

 メディア業界には「悪いニュースが良いニュース」という逆説的なフレーズがある。悲惨な事件や事故、深刻な政治対立など、つまりは「悪い」ニュースであるほど読者や視聴者に伝えるべき「良い」ニュースだ、というわけだ。

 韓国・文在寅(ムン・ジェイン)大統領の演説や記者会見が、毎回のように日本のメディアで大きなニュースとして取り上げられるのも、それだけ日韓関係が悪化しているために他ならない。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
池畑修平(いけはたしゅうへい) 『NHK』報道局記者主幹 1969年生まれ。1992年東京外国語大学卒業、『NHK』入局。1998年報道局国際部、韓国・延世大学に1年間派遣。ジュネーブ支局で国連機関や欧州・中東情勢を、中国総局(北京)では北朝鮮や中国の動向を取材。2015年~2018年ソウル支局長、南北関係や日韓関係、朴槿恵大統領の弾劾から文在寅政権の誕生、史上初の米朝首脳会談などを取材。2019年4月〜2021年3月まではBS1『国際報道2021』キャスターも務めた。著書に『韓国 内なる分断』(平凡社新書、2019年)
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