不敬罪でも「王室批判」噴出で揺らぎ始めたタイ「プラユット政権」の明日

執筆者:樋泉克夫 2020年8月27日
カテゴリ: 政治 社会
エリア: アジア
「3本指」が学生たちの抗議のシンボルとなっている(C)AFP=時事

 

 7月末から8月半ばにかけ、タイ王室では慶事が続いた。

 7月28日はマハー・ワチュラロンコン10世王の68回目の、8月12日は現国王の母親であるシリキット王妃の88回目の誕生日である。2つの王室慶事を挟んで、タイ全土ではプラユット・チャンオチャ首相が文武百官に民間有力者を従え、さながら中世王朝絵巻のような煌びやかな祝賀行事を繰り広げた。

 だが、その華やぎとは裏腹に、国内には不穏な空気が流れる。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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