「道」と「地形」で読む「日本創生物語」

柳瀬博一『国道16号線 「日本」を創った道』

執筆者:東えりか 2020年12月19日
カテゴリ: カルチャー
エリア: アジア

 日本地図を読めるようになった小学生に「首都圏ってどのあたりか、〇で囲ってくれる?」と尋ねたら、多分「国道16号線」のあたりにしるしをつけてくれるのではないだろうか。東京を囲むように一周している国道、それが16号線だ。

 その首都圏に住んでいても、16号線がどこを通っているのか知らない人が多いのではないだろうか。

 出発点と終点は国交省の決めたところの横浜市西区の高島町交差点。しかし地図をみると神奈川県横須賀市走水(はしりみず)からというのが理解しやすい。

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執筆者プロフィール
東えりか(あずまえりか) 「HONZ」副代表。書評家。千葉県生まれ。信州大学農学部卒。幼い頃から本が友だちで、片っ端から読み漁っていた。動物用医療器具関連会社の開発部に勤務の後1985年より小説家・北方謙三氏の秘書を務める。 2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」「朝日新聞」などでノンフィクションの書評担当。現在は小説の書評の仕事と半々。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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