医療崩壊 (45)

コロナ「医療緊急事態」に「自衛隊」「ボランティア」の協力を仰げ

執筆者:上昌広 2021年1月7日
エリア: アジア
昨年12月、北海道旭川市の慶友会吉田病院で活動する、准看護師資格を持つ自衛隊員。自衛隊の活躍は大きい[防衛省統合幕僚監部提供](C)時事

 

 新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染拡大が続いている。重症者の数が増え、医療体制は崩壊の瀬戸際にある。

 菅義偉首相は東京都、千葉・埼玉・神奈川1と3県を対象とした再びの緊急事態宣言を、早ければ1月8日にも発出すると見られている。

 12月21日、日本医師会や日本看護協会など9つの団体は、

「このままでは全国で必要なすべての医療提供が立ち行かなくなる」

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執筆者プロフィール
上昌広(かみまさひろ) 特定非営利活動法人「医療ガバナンス研究所」理事長。 1968年生まれ、兵庫県出身。東京大学医学部医学科を卒業し、同大学大学院医学系研究科修了。東京都立駒込病院血液内科医員、虎の門病院血液科医員、国立がんセンター中央病院薬物療法部医員として造血器悪性腫瘍の臨床研究に従事し、2016年3月まで東京大学医科学研究所特任教授を務める。内科医(専門は血液・腫瘍内科学)。2005年10月より東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンスを研究している。医療関係者など約5万人が購読するメールマガジン「MRIC(医療ガバナンス学会)」の編集長も務め、積極的な情報発信を行っている。『復興は現場から動き出す 』(東洋経済新報社)、『日本の医療 崩壊を招いた構造と再生への提言 』(蕗書房 )、『日本の医療格差は9倍 医師不足の真実』(光文社新書)、『医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい』(講談社+α新書)、『病院は東京から破綻する 医師が「ゼロ」になる日 』(朝日新聞出版)など著書多数。
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