
すべての王朝が農民蜂起により打倒されてきた中国。指導者にとって「統治の正当性」は死活問題だ (c)AFP=時事
中国といえば、共産党の一党支配による強権政治の国というイメージが強い。奇跡の経済発展と軍事力の急速な増強。この国力の増大を大きな背景として、権力を手中に収めた習近平が、国内の反対意見を押さえ込み、世界に対しては強硬に自己主張をし、中国中心の世界を作ろうとしている――中国について、最近こういうイメージで語られることが多い。だが私の理解する中国と習近平政権は、このイメージとはかなり違うのだ。

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