2021年8月15日、アフガニスタンの首都カブールが陥落し、タリバンが勝利を宣言した。米軍の完全撤退の期限が迫る中で、カブールの治安は急速に悪化し、アフガニスタンを逃れようとする人々がカブール空港に殺到。その中で8月26日、IS-K(イスラム国ホラサン州)による自爆テロが発生し、米軍関係者を含む110名以上が死亡した。
注目されるのは、米軍撤退後、中国がアフガニスタンにどのように関わるのかという点である。中国は、米軍撤退後の力の空白を埋めるように、アフガニスタンに介入していくのだろうか。しかし中国にとって、カブール陥落は必ずしも良い面ばかりでなく、不安も大きく、喜んで力の空白を埋めに行くという状況にはない。
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