テヘラン中心部から南に離れた住宅街の公園に毎日姿を見せる親子がいる。イランの東で国境を接するアフガニスタンから逃れてきたローヤ・ヘイダリーさん(28)と3人の子どもたちだ。
ヘイダリーさんは、まがりなりにも20年間存在してきた中央政府があっけなく崩壊し、タリバンの支配が戻ってきたことを現実として受け止められない。
「まさかタリバンが復権するなんて思ってもみませんでした。ましてや、故郷パンジシールがタリバンに包囲されるなんて、まったく想像できなかった。だって、20年前はタリバンの支配を免れて、それからもずっと平和な暮らしが続いていたんですから」
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