「功臣摘発」習近平が憑かれた「周永康の亡霊」探し

執筆者:竹内健二 2021年11月2日
タグ: 中国 習近平
エリア: アジア
習近平が恐れる「墓掘人夫」とは(C)AFP=時事
傅政華・前司法相が「重大な規律違反や違法行為」で摘発された。もとは習氏の「功臣」だった傅氏に何が起きたのか。

 

 狡兎死して、走狗烹らる――。兎が死ぬと猟犬も不要になる、つまり敵が滅びたあとは功臣も粛清されるという古代中国の歴史から生まれたことわざは、現代中国にも生きている。

 10月2日、共産党中央規律検査委員会が「重大な規律違反や違法行為の疑いがある」ため調査していると発表した傅政華・前司法相がそのいい例だろう。傅氏は習近平党総書記(国家主席)の大敵だった周永康・元政治局常務委員の排除に貢献した「功臣」である。それが一転――。

この記事だけをYahoo!ニュースで読む>>
カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
竹内健二(たけうちけんじ) 共同通信社 中国総局特派員。1977年長野市生まれ。東京大学大学院綜合文化研究科(地域文化研究専攻)修了。2003年共同通信社入社。地方勤務を経て11年に経済部。19年から特派員として北京に赴任し、中国経済を担当。一般社団法人中国研究所『中国研究月報』編集委員。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top