中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が中国を揺るがしている。誇張ではない。上海は中国のサプライチェーン(供給網)の中核であり、いわゆる「世界の工場」を支える心臓のような存在だからだ。市民への外出制限は3週間以上になり、あちこちで不満が爆発。隔離者の自殺などの悲劇も起きている。習近平指導部の徹底した「ゼロコロナ」政策が裏目に出て、負の側面が一気に吹き出した格好だ。過去2年の成功体験に縛られる当局に対する市民の視線は日に日に厳しくなっている。それは習指導部に態度変更を迫るほどの圧力を持ち始めた。
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