日本列島一周「中露海軍合同巡視」の深い思惑

執筆者:名越健郎 2021年11月4日
エリア: アジア ヨーロッパ
10月23日、長崎県男女群島南南東沖の東シナ海を航行する中国海軍(右)とロシア海軍(左)の艦艇[防衛省統合幕僚監部提供](C)時事
中露海軍艦艇10隻が日本列島をぐるりと回る巡航「作戦」。AUKUSやQUAD、米の台湾支援への反発と、それに同調しようとする日本への圧力なのは明らかだ。北方領土、尖閣問題での中露連係も懸念される。

 中国とロシアの海軍艦艇計10隻が10月18日から23日にかけて、津軽海峡を通過後、太平洋を南下して大隅半島と種子島の間の大隅海峡を抜け、日本列島をほぼ一周したことは、中露による前代未聞の対日連携行動であり、総選挙さ中の日本を挑発した。

 岸田文雄首相は「不穏な動きだ」と指摘。岸信夫防衛相は10月25日、米海軍のカルロス・デル・トロ長官と防衛省で会談し、懸念を表明。双方はパートナーシップの強化で一致した。磯崎仁彦官房副長官は、

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カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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