「相手を知りたければ、その人物が20歳の頃に世界で何が起きていたかを知れ」。
かつて、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが言ったとされる。
現代においても、若者たちは身の回りの出来事、とりわけ自分たちの社会の「外」で起きている事柄を十分に認識したとき、世界に対する価値観を形作っていく。彼らが海外の事象をのぞく「レンズ」は年齢を重ねるに連れてより成熟し、微妙な差異が生まれるかもしれない。それでも、彼らが世界の趨勢をどう解釈するかは、思考パターンの形成期に刷り込まれた対外意識という「プリズム」を通して、知らず知らずに屈折して見えているのだ。
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